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「聞いてよー、くるるぎすざくー!」
「その頭悪そうな喋り方止めてくれる?僕まで頭悪いと思われるから(にっこり)」 「…決して良いとは言えないと思うよ?」 「何か言った?」 「いいえ何も(きっぱり)」 「それはそうと、僕に何か言いたいことがあったんじゃないの?」 「あぁそうだった!ちょっと聞いてよ枢木スザク!」 「うーん、どうせ今暇だしな。いいよ、茶菓子代わりに聞いてあげる。」 「茶菓子て…」 「ほら、早く話しなよ。」 「うぅん、何か納得いかないなぁ…。まぁいいや。あのね、僕実は」 「あ、ドラマの録画予約忘れた。」 「ちょっと!聞く気あるの!?ねぇったら!」 「ごめんごめん。さて、何だって?」 「僕ね、恋したかもしれない☆」 「僕だってまだ成就してないのに。早く散ってしまえ!」 「ひどい!しかもそれただの八つ当たりじゃないか!!」 「五月蝿い。でも興味は湧いたな。どんな人?あ、もしかしてナイトメア?」 「あ、あのね人だよ。実際会ったことはないんだけど、友達が恋してる人の話を聞いたら、その人が僕の好みとジャストミートで。」 「その友達から略奪愛かい?やるなお前。」 「まぁね。愛のためなら友達も捨てるよ!」 「ははは…(耳がいてー)それでどんな人なのさ?」 「うんとね、まず美尻だよ!」 「尻フェチだったのか…」 「あと美腰なの!流れるようなラインがなんとも。」 「まぁそれは分からないでもないな。そういやルルーシュも美腰で美尻だし。」 「スザクも恋?」 「まぁね。」 「ふぅん。あ、その人はとっても美人!さらさらの流れるような艶やかな黒髪に、長ーい睫が縁取る大きな瞳はアメジストの如き高貴な紫色で、鼻はすらりと高く唇は綺麗なさくらんぼの色なんだって!それでいて細身で、色白で、指とかはもう白魚のように美しくてあぁぁ僕もそんな人に乗ってもらいたいなぁ!!…スザクなんかじゃなくて。」 「今の暴言は聞かなかったことにしてあげる。ねぇ、今の話友達から聞いたって言ったよね?ていうことはナイトメア?どこの?」 「何でそんな怒ってるのさぁ…!蜃気楼は知ってるでしょ?そいつのパイロットさんがさっきの美人さんなんだって。」 「……もう一度聞く。蜃気楼のパイロットがその美人で間違いないんだな?」 「そうだよ?ゼロさんはとっても美人なんだって!」 「……ルルーシュ、そうか。やっぱり君か。」 「え、何。もしかして知り合い?」 「恋人、だよ?」 「え、」 「だからランス、僕の女に手ぇ出したら……分かるよね?(にっこり)」 「うわ、死亡フラグ!?死亡フラグ立った!?」 「ありがとうランスロット。君は最高の相棒だったよ。」 「しかもこれ近いうちに死ぬよね?ちょっと止めてよスザク!諦める!諦めるから!!」 「そうかい?まぁ賢明な判断だね。」 「…でも別に恋敵は僕だけじゃないけどねげふぅっ」 「何つった?今何つった?」 「と…トリスタンもこの間一緒に話聞いてて、それで俺もタイプだって言ってたから。」 「…そうか。トリスタンもか。ランス、むしろこれは好都合だよ。」 「何だかすっごく嫌な予感…」 「戦闘中ジノごと誤爆してしまおう!」 「ほらやっぱり!ていうかジノさんもだったんだ!」 「丁度来週任務が一緒だな。よし、決まり。」 「らめぇぇえ!逃げてジノさんトリスタン!!」 「ランス、言っとっけど余計なことしたら…ね?僕間違って遠隔操作出来る爆弾を君に付けちゃうかもしれないよ?」 「あ、何にも言いませんえぇ絶対。」 「だよね(にっこり)。じゃあ僕上手く誤爆出来る方法考えてくるよ。」 「うん、がんばっ…てー…」 「あはははは。じゃあね、来週よろしく。」 「うん、……え?」 「僕は誤爆うっかり機械の性能のせいにするよ?そしたら、暫くメンテナンスで戦場には出られないでしょ。そうそう簡単にルルーシュに会わせてたまるか。」 「ちょっ、えぇ!?」 「邪魔者三人も釘をさせていいね!あぁ、来週の任務が待ち遠しいよ。」 「そんなっ…。ひ、ひとでなしーーーー!!」 End. ランスは可哀想な立ち回り。 くるるぎは真っ黒く☆
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